石橋 てるみ 著・文・その他 / FARM8 / 2026-08-31発売
『料理が育てる未来の力』は石橋 てるみ 著・文・その他による「家事」分野の一般読者向けの書籍。FARM8から2026-08-31に発売。 ISBN 9784911886014、188×127mm、46、1500円。
出典: 国立国会図書館サーチ(JPRO提供分) ・ NDL書誌
情報更新 2026年9月(国立国会図書館サーチ/JPRO反映月)
石橋 てるみ 著・文・その他による作品です、FARM8から刊行されています、分野は「家事」です。
一般読者向けの本です。分野は「家事」。
料理には、正解より大事なものがある。朝6時45分の台所。「卵、割ってみたい」と子どもが言う。殻は入るかもしれない。床を拭くことになるかもしれない。だから大人は言う——「また今度ね」。本書は、この「また今度ね」から始まります。断ったその一瞬に、何が起きなかったのか。管理栄養士として長年、料理教室や商品開発を通じて数えきれない台所に立ち会ってきた著者が、そこで見てきたものを一つずつ言葉にしていきます。台所で育っていたのは、六つの力でした。冷蔵庫を開けて今夜を「決める」力。食べる人の顔を思い浮かべて味を「想像する」力。分からないままやってみる「試す」力。濃くなった味噌汁を薄めて「立て直す」力。作ったものが誰かに届いたと実感する「届ける」力。教わった味を自分の台所に置き換え、いつか誰かに渡す「つなぐ」力。どれも、著者が外から与えたものではありません。教える前から、その人の中にあったものです。料理が人を育てるとは、新しい力を授けることではなく、もともと持っていた力を外へ出し、何度も使えるようにすることでした。第一部「台所の中で」では、料理教室で人が動きだす瞬間を追いながら、この六つの力が見えてくるまでを描きます。第二部「台所の外で」では舞台が畑や直売所へ広がります。倉庫いっぱいの「B品」の洋梨は、本当に規格外なのか。台所で育った力は、食のまわりの課題とどうつながっているのか。第三部「変わりながら続く」では、「うちは、これで。」と言える家庭の味や、土地に合わせて姿を変えてきた料理を通して、正解が一つではないことの意味を考えます。第四部「残したいもの」では、作らなくても食べられる時代に、便利さと引き換えに減っていく「決める機会」「試す機会」をどう残すかを問います。決める、想像する、試す、立て直す、届ける、つなぐ。どれも、これからの時代にこそ要るものばかりです。けれど使わなければ、力は育ちません。料理が得意になる本ではありません。好きになることを求める本でもありません。ただ、「自分でやってみよう」と思える日が、一日のうちでほんの少し増える。そのための一冊です。
FARM8から2026-08-31に発売されました(ISBN 9784911886014)。
1500円です(188×127mm・46)。