自由の形而上学 : カント超越論的哲学からのメッセージ
湯浅正彦 著・文・その他 / 知泉書館 / 2026-08-21発売
内容
本書は,『純粋理性批判』で提示された「超越論的哲学」における「学としての形而上学」を基礎づけ,「超越論的哲学」の基軸となる自由論の意味を解明する。第1章では「自由」な行為が生じる「いま,その瞬間」を捉え,これを踏まえて「自己」と「世界」全体の創造の根源的な活動としての「自由」を検証する。第2章では「感性界」の「創造者」として,可能な経験を総括する「超越論的観念論」について考察する。第3章では,テクストを正面から詳細に分析して,先取的に使用されている自由論の論点の実態を裏づける。第4章では「最高善」論である「実践的認識」にもとづく「形而上学」としての道徳的神学が導かれる。第5章は「無限に進行する直線」によって時間を捉えるカントの見解をとおして,「超越論的分析論」で打ち出された「直線を引く」活動に着目する。それが無限の直線的時間を「凝縮しつつ包含する」活動の「反復」であることを考察することにより,超越論的哲学の時間論を自由論の観点から初めて明らかにした。巻末に付論2編を付す。著者は,カントにおける自己と世界の創造の活動としての「自由」をテキストに即して分析し,それを的確に表現することを志してきた。本書は長年にわたる苦心に支えられたカント研究の集大成である。
書誌情報
- 書名
- 自由の形而上学 : カント超越論的哲学からのメッセージ
- よみ
- ジユウノケイジジョウガク : カントチョウエツロンテキテツガクカラノメッセージ
- 著者
- 湯浅正彦 著・文・その他
- 出版社
- 知泉書館
- 発売日
- 2026-08-21
- 価格
- 4400円
- 判型
- 菊
- ページ
- 224p
- 分類
- 哲学
- 対象
- 専門
- ISBN
- 9784862854650
出典: 国立国会図書館サーチ(JPRO提供分) ・ NDL書誌